補聴器外来について

毎週木曜午後
※初めての方は一般の外来を受診してください

 当院では、聴力に不安がある方、補聴器の導入や調整をお考えの方を対象に「補聴器専門外来」を開設しております。聴力の低下は年齢を問わず発生し、日常生活や社会生活に影響を与えることが少なくありません。補聴器外来では、一人ひとりの聴力や生活状況に合わせた補聴器の提案と調整を行っています

 

最近、このようなお悩みありませんか?

  • テレビのボリュームが大きいと家族に言われる
  • 小さい声が聞こえにくい、会話で聞き返すことがよくある
  • 1対1の会話はなんとか大丈夫だが、大勢でいるときに会話がうまく聞き取れない
  • 聞き間違えることが増えてきた
  • 聞こえているフリをしてしまう

難聴と認知症について

「予防可能な12のリスク因子の中で、難聴は認知症の最も大きなリスク因子である」

近年の研究により、難聴と認知症には密接な関係があることが明らかになってきました。また、予防できうる危険因子として重要視されています。
加齢に伴う聴力の低下は、多くの高齢者が経験する自然な変化ですが、聴覚の衰えが進行すると、下記のような弊害が発生し、認知機能への悪影響が指摘されています。

  • 聴覚の低下による脳への刺激減少
    難聴が進むと、音や会話などの刺激が脳に届かなくなるため、聴覚を司る脳の領域の活動が低下し、全体的な脳の機能低下につながると考えられています。
  • 社会的孤立
    難聴により会話が困難になることで、家族や友人とのコミュニケーションが減少し、社会的孤立や孤独感が増加します。これが認知症のリスクを高める一因とされています。
  • 認知資源の過剰な消費
    聴力が低下すると、会話の内容を理解するために無意識のうちに過剰な労力を要しています。そのため、他の認知機能(記憶や注意)に悪影響を及ぼしているといわれています

当院の補聴器外来の特徴

補聴器外来のスタッフ

当院では、

  • 補聴器相談医・補聴器適合判定医
  • 言語聴覚士
  • 認定補聴器技能者

の3本柱で補聴器外来を行っています。
 補聴器のフィッティングには、豊富な経験と知識が必要不可欠です。難聴のタイプは一人一人異なっており、同じような難聴の形でも、聞こえ方・感じ方は人によって全く異なります。また、補聴器も会社ごとに特徴があったり、価格も様々です。細かな疑問にもお答えします。

  • ・高い補聴器はなぜ高いのか?
  • 集音器との違いって?
  • ・高いけど、やっぱり両耳にした方がいいの?

補聴器は高い買い物です。
ですが、自分の耳にフィットする補聴器に出会えたら、毎日の生活がきっと大きく変わるはずです。

診察や、精密な聴力検査の費用はかかりますが(保険適応)、補聴器の貸出しは最大3か月無料です。
実際に自宅に持ち帰り、生活の中で使用してみる試聴が可能です。
3か月の間、定期的に通院いただき、使用感をもとに検査と補聴器の音量調節をおこないます。
最終的に補聴器の適合判定をおこなった上で、購入するかどうかを決めていただけます。
補聴器が効果的でないと判断した場合や、購入を見合わせる場合はお貸出しの補聴器を返却していただいて終了です。

音場(おんじょう)による聴力検査

当院では約3畳の聴力検査室で、補聴器フィッティングに不可欠な音場での聴力検査を行っています。
また、車いすのまま検査室にお入りいただくことが可能です。

生活環境に近い条件での検査

音がどの方向から聞こえるか、どの程度の音量で聞こえるかを実際の状況に近い形で確認でき、補聴器装用後の効果をリアルに評価できます。

両耳の協調的な聴力測定

ヘッドホンを用いる一般的な検査とは異なり、両耳で音を聞き取る能力を評価できるため、日常生活での会話や環境音の聴取がどれくらい可能かを測定します。

補聴器の効果測定

補聴器を装着した状態での聞こえ方を確認し、装着していないときと比較することで、補聴器の設定や調整が適切かどうかを検証できます。

補聴器外来受診を検討中の方へ

まず初めに、一般の外来へ受診をお願いします。当日、耳の診察や聴力検査を行います。
補聴器に関するご説明をさせていただき、ご希望がありましたら、木曜午後の専門外来のご予約を取らせていただきます。