予防接種
当院では3歳以上のお子さまと成人を対象とした予防接種を実施しています。
インフルエンザと新型コロナウイルスの予防接種につきましては予約は不要です。
(インフルエンザと新型コロナ以外のワクチンを希望される場合は、お電話または窓口にてご相談ください。ご予約を取らせていただきます。)
インフルエンザ(任意接種・定期接種)
※令和7年度分は準備が整い次第ご案内します
- 3~12歳(基本2回接種):1回3,000円
- 13歳~:3,500円
- 65~74歳(京都市在住の方):1,500円
- 75歳~ (京都市在住の方):1,000円
新型コロナウイルス(任意接種)
※令和7年度分は準備が整い次第ご案内します
1回15,000円
成人 肺炎球菌(定期接種)※要予約
対象:65歳~、又は満60~64歳の基礎疾患をおもちの方(規定あり)
- 1回4000円(京都市内在住の方)
- 1回2000円(京都市内在住・市民税非課税世帯の方)
- 無料(生活保護受給者、中国残留邦人等支援給付受給者)
成人 帯状疱疹(定期接種) ※要予約
帯状疱疹ワクチンは生ワクチンと不活化ワクチン(シングリックス)の2種類ありますが、
当院では予防効果を重視して不活化ワクチン(シングリックス)を採用しております。
対象:京都市市民(住民票が京都市)で下記(1)~(4)に該当の方
- (1) 当該年度に65歳になる方
- (2) 満60~64歳の方で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害があり、日常生活を極度に制限される方。
- (3) 当該年度に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方 (※令和7年度~令和11年度までの経過措置)
- (4) 当該年度に101歳以上になる方 ( ※令和7年度のみの措置)
対象者 | 生年月日 |
---|---|
65歳となる方 | 昭和35年4月2日生~昭和36年4月1日生 |
70歳となる方 | 昭和30年4月2日生~昭和31年4月1日生 |
75歳となる方 | 昭和25年4月2日生~昭和26年4月1日生 |
80歳となる方 | 昭和20年4月2日生~昭和21年4月1日生 |
85歳となる方 | 昭和15年4月2日生~昭和16年4月1日生 |
90歳となる方 | 昭和10年4月2日生~昭和11年4月1日生 |
95歳となる方 | 昭和5年4月2日生~昭和6年4月1日生 |
100歳となる方 | 大正14年4月2日生~大正15年4月1日生 |
101歳以上となる方 | 大正14年4月1日以前生 |
令和7年度から令和11年度までの5年間に1人に1回、定期接種の機会が設けられています。
対象の方が定期接種を受けられるのは該当年度の1年間のみに限られます。
費用:シングリックス 18,000円(1回あたりの自己負担金)
不活化ワクチンは2回接種のため、計36,000円となります。
注意:2か月以上の間隔を置いて2回接種が必要のため、1回目の接種が当該年度の終盤近くになりますと、2回目の接種が翌年度になり公費で受けられなくなる可能性があります。そのため、1回目の接種は当該年度の12月までに接種されることをお勧めします。
成人 帯状疱疹(任意接種) ※要予約
帯状疱疹ワクチンは生ワクチンと不活化ワクチン(シングリックス)の2種類ありますが、
当院では予防効果を重視して不活化ワクチン(シングリックス)を採用しております。
費用:不活化ワクチン(シングリックス) 22,000円(1回あたり)
2か月以上の間隔をあけて2回接種が必要のため、計44,000円となります。
成人 風しん(5期)(定期接種)※要予約
成人 風しん任意接種(任意接種)※要予約
子ども MR(2期のみ)(定期接種)※要予約
子ども 麻しん(2期のみ)(定期接種)※要予約
子ども 風しん(2期のみ)(定期接種)※要予約
子ども 日本脳炎(定期接種)※要予約
子ども ヒトパピローマウイルス感染症(HPV)(定期接種)※要予約
定期接種対象者:
・小学6年生から高校1年生相当の女子まで (12歳となる日の属する年度の4月1日から16歳となる日の属する年度の3月31日まで)
キャッチアップ接種対象者:
・令和6年度のキャッチアップ接種対象者(平成9年度生まれ~平成19年度生まれの女子)のうち、令和4年4月1日~令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方
・令和6年度の高校1年生相当(平成20年度生まれの女子)で、令和4年4月1日~令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方
舌下免疫療法
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)は、アレルギー性疾患の治療法の一つで、
アレルゲンを少量から徐々に摂取することで体を慣れさせ、アレルギー反応を軽減または根治を目指す治療法です。
現在、「スギ花粉症」または「ダニアレルギー性鼻炎」と確定診断された患者さんが治療を受けることができます。
服用の方法
1日1回、舌の下に薬を置き、薬を1~2分間保持した後に唾液とともに飲み込みます。
◎服用後5分間はうがい・飲食を避ける。
◎服用前後2時間程度は激しい運動や入浴、飲酒を避ける
1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、その後決められた一定量を継続して服用します。
初めての服用は医療機関で行い、約30分経過観察させていただきます。2日目からは自宅で服用します。
治療期間・治療開始時期
治療期間は、3~5年となります。その間、月に一度の受診が必要です。
スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、花粉飛散時期は開始することができません。
治療開始できる時期は、6月~遅くとも12月初旬となります。
ダニアレルギーに対する舌下免疫療法は、いつでも開始可能です。
対象年齢
スギ花粉に対する舌下免疫療法、ダニアレルギーに対する舌下免疫療法はともに年齢による制限はありません。(臨床試験は5歳以上で実施)
ただし、「適切に舌下投与できる」という点からは、小学生以上が確実かと思います。
効果について
スギ花粉に対する治療の場合、約8割の患者に効果があり、そのうち約2割の患者ではスギ花粉症が完治する可能性があります。
約2割の方では治療効果がない場合があります。
費用について
舌下免疫療法は保険適応となっております。3割負担の場合でおおよそ下記の費用がかかります。
初回費用
初回の受診時には、アレルギー検査や診察料、処方箋費用を含め、3割負担の場合で約6,000円ほど。
月々の費用
その後の定期的な通院では、診察料・処方箋(病院)と舌下免疫の薬代(薬局)を合わせて、3割負担の場合で1か月あたり約2,700~3,200円。
※薬の量によっては追加費用がかかります。
※お子さまの場合
自治体からの「子ども医療費支給制度」が適応されますと月々の支払は規定の上限までとなります。
(例:京都市 0歳~小学生:1医療機関 200円/月、 中学生:1500円/月)
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が繰り返し停止または低下する状態を指します。この症状により、体が十分な酸素を取り込めなくなり、睡眠の質が著しく低下します。この状態が続くと、日常生活や健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
主な症状
1. 睡眠中の症状
- いびきが大きく、途中で止まる
- 呼吸が停止していると指摘される
- 頻繁な覚醒(無意識の場合も含む)
- 寝汗をかきやすい
2. 日中の症状
- 強い眠気(日中でも突然寝てしまうことがある)
- 集中力や注意力の低下
- 慢性的な頭痛
- 疲労感が抜けない
主な原因
SASは、以下の2つのタイプに大別されます:
1. 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA: Obstructive Sleep Apnea)
最も一般的なタイプで、気道が物理的に塞がれることで呼吸が止まる状態です。
- 原因例:舌根や喉の筋肉の弛緩、肥満による気道の狭窄、扁桃肥大など。
2. 中枢性睡眠時無呼吸(CSA: Central Sleep Apnea)
脳が呼吸を制御する信号を適切に送れないために起こるタイプ。
- 原因例:脳卒中、心不全、薬物(特に中枢神経系に影響するもの)など。
また、これらが混在する混合型無呼吸もあります。
健康への影響
- 高血圧:無呼吸中に血中酸素が低下し、血圧が上昇。
- 心疾患:心筋梗塞や不整脈のリスク増加。
- 脳卒中:血管系の負担が増加。
- 糖尿病:インスリン抵抗性が増加。
- 事故リスク:日中の眠気により、交通事故や作業事故の危険が高まる。
検査について
1.簡易検査
自宅で実施します。
あらかじめ登録のご住所に検査機器の業者より検査キットが送られてきますので、一晩装着して寝ていただき、翌朝キットをご返送いただけば完了です。
結果は当院にてご説明させていただきます。
キットは、手首につける本体、指先につけるパルスオキシメータ、胸元につけるいびき・体位センサで構成されており、睡眠を邪魔せずお休みいただけます。
検査の結果、下記2の精密検査が必要となる場合があります。

2.ポリソムノグラフィー(PSG)検査
(精密検査)
一泊入院での検査となります。
1の簡易検査で精密検査が必要となりましたら、当院より近隣の病院を紹介させていただきます。
治療について
1.CPAP (Continuous Positive Airway Pressure, 持続陽圧呼吸療法)
枕元に装置を置き、マスクを装着します。
睡眠中、装置からホースを通じてマスクに適切な圧力の空気を送り続け、睡眠中の気道の閉塞を防ぎます。
気道が確保されることで、酸素の供給が安定し、無呼吸やいびきが軽減されます。
CPAPは保険適用(3割負担)となり、月額約5,000~6,000円程度が目安です(装置のレンタル料込み)。
2.口腔内装具による治療
検査の結果、CPAPまで必要のない軽症の場合には、下あごを前に出す口腔内装具(マウスピース)を作成し、睡眠時に装着します。
下あごを前方に出すことで、舌根部の落ち込みによる気道閉塞を改善する効果があります。
※装具の作成は連携する近隣の歯科をご紹介させていただきます。
その他
EAT(上咽頭擦過療法)(Bスポット療法)
Bスポット療法(EAT)は、慢性的な上咽頭炎に対する治療方法です。
0.5%~1%塩化亜鉛液を太めの綿棒などを用いて、口または鼻経由で上咽頭に塗布します。
(初回や痛みの強い場合は0.5%を用います)
週に2回ほどの頻度で数週間治療すると効果的です。
炎症が強い初期は治療後の痛みや出血も強いですが、一般的には炎症が落ち着くにつれて、治療に伴う痛みも軽減していきます。